債券を選ぶときの5つのポイント
あかつき証券では多くの外国債券を売買できます。豊富なラインナップから選べる一方で、どの債券に投資すべきかを判断するのは難しいものです。
債券を選ぶときのポイントを5つご紹介します。
ポイント1:通貨
日本円で発行される国内債券か、ドル・ユーロなどの外国通貨で発行される債券かを選びましょう。外国債券を購入する場合、日本円との為替変動の影響を受けます。
たとえば、米ドル建ての債券を購入した場合、保有期間中に得られる金利(クーポン)、満期時に受け取る償還金は全て米ドルで支払われます。もし、投資開始時点より円安になっていれば、円換算での受取額は増加し、円高では減少します。
米ドル建てでは利益が出ているようにみえても、円高の場合は円換算した利益が小さかったり、損失になっていたりする可能性もあります。なお、円建ての債券であれば、為替のリスクは発生しません。
ポイント2:発行体と格付け
債券選びにおいては、発行体および付与されている格付けに着目するのが大切です。発行体とは、その債券を発行している企業や国、公的機関などを指します。債券によってリスクの高さを示す「格付け」が付与されています。
債券において注意すべきリスクは、発行体が金利の支払いや償還が出来なくなる「デフォルト」を引き起こすことです。
「格付け」は企業や債券の安全性を評価する格付け機関が、事業環境や財務状況などをふまえて付与します。格付けが高い発行体の債券ほど、デフォルトせずに当初の予定通り元利金の支払いが行われる可能性が高いと期待できます。
一方で、格付けが低い発行体の債券は、一般的にハイリスク・ハイリターンな債券です。自身のリスクに対する考え方に応じて、適度な格付けを持つ発行体の債券を選びましょう。
ポイント3:利回り
債券の収益性を表す「利回り」も債券選びの重要な指標です。利回りとは、投資した金額に対する年間の収益率です。あかつき証券においては「参考利回り」としてその時点の利回りが掲載されています。
利回りが高い債券の方が、高い投資収益を期待できる点では魅力的です。しかし、一般的に利回りが高いほど格付けが低いハイリスクな債券となります。また、格付けが同程度の債券では、残存期間が長いほど利回りが高くなる傾向があります。
利回りの高さだけでなく、同時に格付けや残存期間も比較しながら自分に合った銘柄を探しましょう。
ポイント4:償還日・残存期間
償還日とは発行体が投資家に資金を償還する日で、残存期間は投資開始時点から償還日までの期間です。
証券取引所に上場しておらず、リアルタイムで売買する方法がない債券は株式と比べると途中売却がしにくい商品です。そのため、償還日まで保有し続けることを念頭において投資するのがよいでしょう。
償還日まで保有を継続する場合、投資家は償還日まで債券を現金化できないことになります。残存期間が長い債券に投資するなら、換金が必要にならないよう余裕資金で投資する必要があります。
ポイント5:最小券面
投資資金が少ない場合は、最小券面にも着目する必要があります。最小券面とは、その債券を購入するために最低限必要な単位です。あかつき証券の米ドル建て債券の場合、最小券面は2,000米ドル以上の商品が多くなっています。
自分に合った債券に投資しよう
今回紹介した5つのポイントに着目すれば、債券がはじめての方でも商品ごとの特徴を理解できるでしょう。
債券は、一般的に利回り(収益性)が高ければその分リスクが高まります。残存期間が長い債券を購入する場合は当面使用する予定の無い資金を充てるなど、デフォルトリスクに対する考え方や余裕資金額を踏まえて、自分に合った債券を選んで投資しましょう。